先日、映画『ぞめきのくに』の徳島上映会にお越し下さったみなさんに、改めて感謝を申し上げます。
ご記入くださいましたアンケートをじっくりと拝読しております。あたたかいお言葉、そして厳しいご意見、すべてのコメントをありがたく、身にしみる思いで読んでいます。
短編『ぞめきのくに』の脚本は、川人がこれまで阿波踊りについて経験してきたこと、感じてきたこと、考えてきたことがベースになっていました。
こんな阿波踊りもあるよ、この側面も見たいな、というコメントを拝見すると、みなさんの思い出のなかの阿波踊りをちらっとのぞき見たような気持ちになって、少しドキドキします。ちょっとかっこつけた言いかたですが、わたしのなかの世界と、みなさんのそれぞれの世界が、阿波踊りを通して、少しずつ、あるいはたくさんつながっているような気持ちになります。そんな時、あらためてわき起こるのが、「やっぱり阿波踊りが大好き」という思いです。
踊るのがヘタでも、遠く東京の地に住んでいても、この思いを忘れないよう、いつも初心に帰れたらと思っています。
徳島で、また日本中で、様々なイベントが中止になっている状況下ですが、まずは安全を最大限に考慮しつつ、短編『ぞめきのくに』をまだまだみなさんに広く見ていただけるよう、良い機会を待ち、また作っていければと思います。
どうぞ引き続き、あたたかく見守ってくださいますと幸いです。
川人千慧(脚本・音楽)