女子高生未紗は家庭の事情で母早苗とともに、徳島県に引っ越す。母の故郷徳島の方言や独特な食べ物、習慣等に馴染めず、それまで過ごした都会を想う。

そんな折、ひょんな事から阿波踊りの練習に参加することになる未紗。初めはいやいやながらも、次第に阿波踊りにのめり込んでいく彼女の心の中で、『ぞめき』の音がだんだんと大きくなっていく。
一方で、人生をリセットするつもりであった早苗は、故郷に帰ってからも自分の過去を超えられない。
阿波踊り本番へ着々と準備が進む中、溝が深まっていく母娘。

徳島の人たちにとって大切な『ぞめき』とは何か。
阿波踊りとはどんな意味を持つのか。
『自分らしさ』を悩み考える人たちの、ひとつのカタチ。