ブログ担当大臣(川人)と副大臣(リキイチ)が楽しそうに書いているので、
羨ましくなって僕も一筆。
この映画の話が持ち上がった当初は川人とふたり、
ゆるゆると、ゆらゆらとやっておりました。
僕はどこかで「楽しい映画になればいいよね」くらいの感覚であったんでしょう。
ところが何度も徳島入りをして感じました。
この映画は阿波踊りを「撮る」ではなく
「とらえる」必要がある。
これほどまでに徳島の方にとって大切な「心」を、
沖縄出身の僕が監督していいんだろうかと悩みました。
「あ、こりゃあヤベェぞ」とふんどしに手をかけるのですが、なかなか上手く締まりません。
軽くスランプに近い状況で、原点に立ち返る事にしました。
「徳島とは何か、ここで『生きる』人たちとは何か」ー
優しく朗らかでおおらか、そして「文化と踊り」を愛している。
それはどこか僕のふるさとの人たちと通ずるものがありました。
答えはすぐそばにあったんです。
「よし、いける!」
しかし
撮影を直前に控え、未曾有の台風が来るという事。
阿波踊りが中止になるという事。
それを聞いて泡をふいて倒れた川人。
白目をむいていた僕。
まさに満身創痍です。
そんな僕らに救いの手を差し伸べてくれたのは、やはり徳島。
阿呆連さんはもちろんのこと、数え上げればきりがない県内の方々のお力を頂きました。
郷土愛・踊り愛・人間愛・映画愛、たくさんのそれらをもって「ぞめきのくに」は完成を見るに至りました。
「ここに、あるでよ」
感謝を持って、まもなく幕が上がります。
【4K・VR徳島映画祭2019】
11月22日(金)14:15~(広野小学校旧校舎 2F:E教室)
11月23日(土)13:00~(広野小学校旧体育館/メイン会場)
徳島県名西郡神山町阿野広野22
監督
友利翼